ヨカンデザインプロジェクト

縮小社会と悲観的に言われる時代に明るい未来を描くことが出来ないかと思い、未来についてデータを用いながら豊かな暮らしを描くための活動を行っています。
WEBやトークイベントなどを通じて、みなさんと意見交換しながら模索していければと思います。

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リレーコラム vol.8(久保田暁子)

 はじめまして、今回のリレーコラム担当の久保田です。文化財展示に関わるお仕事に携わっています。過去から現在、未来に繋がる人と芸術とのコミュニケーションのあり方、作品の見せ方とホスピタリティのバランスを、様々な環境、立場で経験して活かすということを仕事の軸にして働いています。 確実にすすんでいく少子高齢化、縮小していく社会の今だからこそ今、私たちにできることはなんだろうか? 可能性や伸びしろ(ヨカン)があるのでは?そのようなことをポジティブに模索し、議論し、活動しているヨカンデザインプロジェクト。私自身、このプロジェクトに加わるまでは、「縮小社会」という言葉に、あまりピンときていませんでした。言葉自体に半信半疑な部分もあったと思います。 しかし、よくよく考えてみると私の生まれ育った田舎は、言葉のまま解釈するならば、まさに「縮小社会」そのものでした。出身小学校のクラスは元々2クラスだったものが1クラスになり、中学校も空き教室が目立つ、まさに過疎化の進む地域。集落の寄合いに...

2018.07.07 04:35

リレーコラム vol.7(古野咲月)

今回のコラムを担当する古野咲月です。普段は京都の出版社で働いています。 さて、6月でプロジェクトをスタートしてから半年が経ちます。これまでわたしたちは4回のイベントをひらいてきました。「井戸端会議」です。第1回 2017年12月16日 @大阪府此花区 / THE BLEND APARTMENT第2回 2018年1月21日 @東京都中央区日本橋 / 日本橋フレンド第3回 2018年2月25日 @京都府京都市 / RAD第4回 2018年3月25日 @和歌山県海南市冷水浦 / reshimizuura 井戸端会議は「縮小時代のくらし・生活」について、参加者が自由に発言・意見交換する場です。日本は人口縮小時代に突入したと言われていますが、実際住んでいる人の実感としてはどうか? どのような形で影響があるか? どう向き合うべきか? などを話してきました。 実は、第4回までの井戸端会議はかなり実験的な取り組みでした。初回のコラムでキュレーターの石川吉典さんが書いたように、プロジェ...

2018.05.31 02:05

リレーコラム vol.5(一瀬)

縮小社会と建築についてヨカンデザインの一瀬です。僕は普段は建築の設計事務所で働いています。ですので、だいたい建築をベースにものごとを考えています。最近大きなトピックとして、これからの「縮小社会と建築」の関係について考えるのですが、やはり今までのような建物(量・仕様ともに)を建て続ければいいということにはならないはずです。10年後の暮らしについて落合陽一さんが『日本再興戦略』(幻冬舎)という本で、縮小社会は日本にとって大きなチャンスだ、と言い切っているのを見つけました。それは「テクノロジーの進化」がライフスタイルを大きく変えるからだ、ということのようです。そしてその内容も縮小社会における「建築・インフラ」を考えるきっかけになる箇所も多くありました。このコラムでは、本の内容をものすごく簡単にさらいつつ、それを前提条件とした“10年後の暮らし”について考えてみたいと思います。本当に実現するかを議論したいわけではなく、想定できるこれからの暮らしについて考察することを目的として...

2018.03.04 12:23

ヨカンリサーチ vol.3「縮小時代と資源シェア」

こんにちは。まだまだ寒い日が続いています。

2018.02.20 11:10

リレーコラム vol.5(いとうともひさ)

はじめまして、大工のいとうともひさです。誰かとコラボレーションすることを軸として空間づくりの企画や施工を行っています。周りの方から旅する大工という職能でご紹介を受けることが多くなってきました。旅する大工ってなんやねん。という話ですが、これは「縮小社会」と密接に関わる話なので今回のコラムでは旅をすることと縮小社会との関係をお話ししたいと思います。1回目のコラムで石川さんが話していた、「2020年の東京オリンピックあたりを潮目に…いよいよ社会の縮小傾向があらゆるところで顕在化するのでは?」という話は建設業界でもよく話題に挙がります。地域に密着して空間をつくる。これはとても大事なこと。しかし地域だけに目を向けていては縮小していっても井の中の蛙ということもありえるのではないか。地域に密着している人と、地域を渡り歩く人とが意見を交わし合うことも必要なのではないか?ということで私は車に住みながら場所に縛られずに人と人のつながりを拠り所にして現場を渡り歩いています。そもそも、旅が始...

2018.02.19 11:02

「10年後の暮らしを考える」井戸端会議 vol.3

日時:2018年2月25日(日)14:00~17:00 日本社会は成長時代から縮小時代へ。どこまでもつづく成長を夢見る時代じゃないけれど、縮小=衰退ではないはず。だから僕たちは、来る縮小時代を正面から捉えて、自分たちの得意分野を持ち寄り、ポジティブに未来の選択肢をつくりたい。そしてまず、これらについて話す『場』をつくろうと考えました。2018年2月25日(日)には京都にて井戸端会議を行います。今回は、具体的に「10年後の暮らしを考える」というテーマで未来の選択肢を描き始められたらと思っています!テーマトークでは「10年後の暮らしを考える」というテーマのもと、10年という具体的なスパンで未来をイメージしながら、そこまで、あるいはそこからさらに先の未来に向けた選択肢の提案に向けて話し合います。また、ヨカンデザインプロジェクトとして今後考えている取組みについてもそこで発表し、具体化していきたいと思います。座談会では、みなさんがテーマトークの中で気になったテーマや、意見、提案...

2018.01.31 14:23

リレーコラム vol.4(野口)

2018.01.26 09:28

イベントレポート 井戸端会議vol.2(東京篇)

2018年1月21日(日)東京都中央区日本橋。47都道府県を周って行く感じになりそうなヨカンデザインプロジェクトの井戸端会議2回目。前回の大阪につづき、大都市の代表みたいな東京です。内容① ヨカンデザインプロジェクトとは? 10min② 参加メンバーの紹介(石川・野口・友渕・伊藤)60min③ 日本橋フレンドの紹介 (山岸さん)5min④ 日本の財布 10min⑤ 座談会 90min井戸端会議ではまず、ヨカンデザインプロジェクトについて説明後、メンバーから自己紹介を兼ねて、それぞれの活動を説明しました。地域と個人の関わりの実例に寄せた内容で行い、アートディレクターの石川吉典からは、地方でのアートや芸術祭の仕事や、その仕事が生まれる社会背景について。ケンチクイラストレーターの野口理沙子からは、イラストという仕事を通して街に関わる中で、創造的に場が作られる話。地域計画の友渕貴之からは、東日本大震災の被災地で続けてきた活動を通して見えてきた住民と土地を結ぶ関係と、地元に愛着...

2018.01.25 06:15

ヨカンリサーチ vol.2「一人あたりの資源とコスト」

こんにちは。第2回目となるヨカンリサーチ、やっていきたいと思います。突然ですが、みなさんはマルサスの『人口論』(1798年初版)をご存知でしょうか?これは何かというと、「貧困の出現」は人口増加の観点から説明できるとする古典的な経済モデルです。その主張は、人口は幾何学級数的(掛け算:1→2→4→8→16…)に増加するけど、生活資源は算術級数的(足し算:1→2→3→4→5…)にしか増加しないので、人口が増えるごとにその差はみるみる広がり、その帰結として生活資源の不足つまり「貧困」は必然的に起こるだろう、というものです。まあ単純化すれば、人が増えれば増えるほど、一人あたりの取り分は減っていくという、割り算の話しですね。そしてこのモデルを頭に置きながら、今度は西暦800年から2100年までの日本の人口推移を見てみます(※1)。【日本人口推移(西暦800年〜2100年)】

2018.01.19 01:00

リレーコラム vol.3(平尾)

はじめまして。メンバーの平尾です。リレーコラムの3人目としてバトンが回ってきました。ここまでプロジェクトの設立経緯(石川さん)、活動方針(友渕さん)と続いていますが、私はこのプロジェクトに参加する動機となった自身の中のヨカンのようなものについて書きたいと思います。個人的な話しで恐縮です。私の専門は都市経営です。都市経営とは、経済・経営または商業・流通といった視点からまちづくりを考える分野です。2017年の頭まではイギリス・ロンドンで修士学生をしつつ「BID(=Business Improvement District)」というエリアマネジメント制度について調査をしていました。今は日本に帰ってきてロンドンに加えメルボルンの都市政策を研究しています。なので普段は割合、華々しい大都市の事例たちと向き合っているわけですが、そこにもやもやとした違和感を持っていました。特にその違和感がよりハッキリしてきたのは、日本へ帰国後いくつかの地方都市でロンドンで学んだことを行政職員、研究者...

2018.01.12 09:02

ヨカンリサーチ vol.1「日本人口動態」

イントロダクション2018年あけましておめでとうございます。メンバーの平尾です。年明け早々、始まりましたヨカンリサーチというこのコーナー。初回ということで、まずは簡単にコーナーの説明から始めたいと思います。ヨカンリサーチは、毎回ひとつお題を立て、それに関連するデータを眺めながら、日本のこれからをあれこれ「ヨカン」してみようという試みです。この、「データを眺めながら」というのが当コーナーの肝心なところです。なぜなら時代は常に揺れ動きますが、データは事実を教えてくれるからです。現代の日本社会は、とにかく前を向いて突き進めばそれで万事順調だった「成長時代」から、もうこれ以上は進めないから今あるものでうまいやり方を見つけようという「成熟時代」へと180度シフトチェンジしていく、戦後最大の転換期だと言われます。こうした変化の激しい時期は人間も国も不安になるのか、国家財政が破綻するとか子供がいなくなるとか地方は消滅するとか、巷ではさまざま悲観的な声も耳にします。あるいは一方で、ま...

2018.01.02 08:47

ヨカンデザインプロジェクト井戸端会議 vol.2(東京篇)

日時:2018年1月21日(日)15:00~18:00 日本社会は成長時代から縮小時代へ。今のままでは未来はどうやら厳しそう。でも、目を背けたり、悲観したりしているだけでいいのだろうか?どこまでもつづく成長を夢見る時代は終わったけど、縮小=衰退ではないんだ。だから僕たちは、来る縮小時代を正面から捉えて、自分たちの得意分野を持ち寄り、ポジティブに未来の選択肢をつくりたい。そしてまず、これらについて話す『場』をつくろう!そう考えました。2018年1月21日(日)は東京日本橋にて井戸端会議を行います。お時間ある方、ぜひご参加ください!タイムテーブル:15:00-15:20 ヨカンデザインプロジェクトについて15:20-16:20 メンバーの活動紹介(石川吉典/キュレーター × 友渕貴之/地域計画 × 伊藤智寿/旅する大工 × 野口理沙子/イラスト)16:30-18:00 座談会(想定テーマ:縮小社会、都市と地方の関係づくり)※座談会は集まったみなさんとテーマを設けて話す時間...

2017.12.23 23:30

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